ビオチンは、13種類あるビタミンの内の1つです。
元々は、皮膚炎を治すビタミンとして発見された事で、ビタミンHと呼ばれていました。(「H」は、ドイツ語で皮膚を表すHautの頭文字です。)
※現在では、ビタミンB群に属する事が判明し、ビタミンB7として分類されています。
ビオチンは、水溶性ビタミンで過剰に摂取しても、素早く体外に排泄させるので過剰症を起こす事はまずありません。又、妊娠中や授乳中においても安全性が確認されたビタミンです。
ビオチンはビタミンCなどと比べると知名度が低く、一般の方にも注目される事が無かったのですが、女優の奈美悦子さんが自身の病気(掌蹠膿庖症)の治療に、ビオチンを利用した事で一気に有名になりました。
やっと一般的にも認知されるようになったビオチンですが、実は医療用としては古くから皮膚疾患の治療薬などで利用されて来ました。
そこで、この項ではビオチンが持つ様々な効能を解説していきます。
● アトピー性皮膚炎を改善します。
人体にアレルギー物質が侵入すると、ヒスタミンという物質が放出されて皮膚の炎症を起こします。
ビオチンは、このヒスタミンを体外に排泄する作用を持つため、アトピー性皮膚炎を改善すると考えられます。
詳しくは、アトピーとビオチンの関係を参照下さい。
● 掌蹠膿庖症を改善します。
この病気の方の大半は、血中ビオチン濃度が低く、ビオチンの補給で症状が改善された例が、数多く報告されています。女優の奈美悦子さんもビオチンの摂取でこの病気を克服されています。
詳しくは、掌蹠膿庖症とビオチンの関係を参照下さい。
ビオチンが美しい肌を作ります。
ビオチンは、皮膚基底細胞の下部にある毛細血管を太くし、血液の流れを良くし皮膚の再生力を高めます。また、細胞を活性化させ、老廃物の排泄を促し、皮膚の機能を正常に保つ効能があります。
● 疲労感や筋肉痛を予防します。
激しく体を動かした後や、糖分(ブドウ糖)の代謝時に発生する乳酸は、蓄積すると筋肉痛を発症させます。
ビオチンは、この乳酸を分解し、再びブドウ糖へリサイクルしてくれます。この結果、筋肉痛や疲労感の緩和を促進します。
● 糖尿病を緩和します。
ビオチンは糖の代謝を促進する為に、血糖値が低下し糖尿病っを緩和すると考えられています。
高血糖の方の血中ビオチン濃度は、通常の方よりも低くなっており、ビオチンを補給することで、高血糖が改善されたと言う報告も上がっています。
● 脱毛を予防し、健康的な毛髪を作ります。
ビオチンは、アミノ酸の代謝に関わる酵素の補酵素として働いており、アミノ酸はたんぱく質の材料であるため、ビオチンが不足してアミノ酸代謝が滞ると、毛髪などにも影響がでて、脱毛や白髪といった症状がでてきます。